物語 √ε ゼミのフィールドワークでとある無人島に上陸した『倉貫一哉』。当たり前のように孤島に閉じ込められ、当然のように起こる殺人事件。『彼』は無事この島から脱出することができるのだろうか?繰り広げられるは平凡なる殺人遊戯。 ――この物語は『ε』にして『囚』。 檻に投げ込まれた『彼』は抗う術を一切持たない。 √N 自らの元に届いた暗号メールを手に、とある探偵事務所を訪れた『伊津野剣』。それを皮切りに次々と身に降りかかる事件の数々。『彼』との再会が全ての事象との輪を繋ぐ。蠢くは過去からの連関。空白の時間が唯一の方程式。 ――この物語は『N』にして『求』。 『彼女』という存在は檻の外から因果律を切り裂く刃となる。 √Ω 深夜の病室で目覚めた『――』。全ての記憶を失った状態からゲームは始まる。失った記憶を取り戻すことは果たして可能か、不可能か。幸か不幸か。生か死か。そして『連続性』は如何にして証明可能か? ――この物語は『Ω』にして『廻』。 全てを生み出す権限を与えられた『――』の存在は『――』である。